男と女の三角関係の結末の告白・・1/2
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男と女の三角関係の結末の告白・・1/2 |
「きっと、薬でも飲まされたんだわ。急に眠くなったもの」「落ち着け。それで、直子から連絡は?」「無いの。こっちから電話しても駄目」警察に電話するべきだろうか、俺は迷った。これだけだと直子が拉致されたという証拠が無い。今の所、分かっているのは直子と男達がどこかへ消えたというだけなのだ。もしかしたら、アパートへ戻っているかもしれないと思い、俺はアルバイトを早引けさせて貰い、直子の住まいまで走ったが、帰宅してはいなかった。
状況から鑑みるに、直子が拉致された可能性は高い。由美が置いていかれたのは、直子に比べると女の出来が格段に落ちるからであろう。見知らぬ男達と意気投合するというのはいかにも愚かだが、この辺の事も由美が絡んでいるに違いない。直子には俺がいるし、本当は気が進まなかった筈だ。
その後も何度か電話をかけてみたが、直子は出なかった。そうして夜明けまで俺はまんじりともせずにすごした。途中で由美が合流し、一緒に直子のアパートの前で待っていた。そして、朝の五時頃、大型バンが俺の前に停まり、後部座席から憔悴した直子が放り出された。
俺と由美が近づいた時、バンは急発進し、夜明けの街の中に消えていった。スモークシールドが貼ってあるので、運転手の人相は確認出来なかった。直子を抱き上げると酒の匂いがした。意識がはっきりせず、俺達の顔を見てもああとかううしか言わない。「クスリっぽいね」「多分、そうだ」おそらく酒にでも混ぜたのだろう、幾分、抜けている感じだが、安静にさせねばならなかった。
「運ぶぞ。由美は鍵を探してくれ」「うん」俺達は直子をアパートへ担ぎ込み、ベッドへ寝かせた。まだ意識は混濁し、遠い目をしている。「服がボロボロ…」「着替えさせてやってくれ」俺は席を外し、台所へ水を取りに行った。寝室に戻ると由美が泣いていた。「酷い有様よ。直子、可哀想」由美の言葉で大体、何があったのかは察しがつく。だから俺はあえて確かめなかった。
「直子、水だ」俺はゆっくり直子に水を飲ませた。相当、乱暴されたようで、体のあちこちに傷が残っている。「あ、あれ…雄介?」冷たい水が彼女に意識を戻らせたらしいが、俺は正直、もう少し夢の中に居た方が良いと思った。残酷な真実を告げるには、時間が必要である。
「少し寝た方が良い」
「私、どうしたのかな?雄介、いつ来たの?」
「後で話そう。今は眠るんだ」
「うん、そうする。なんだか疲れちゃって…」直子はそう言うと眠ってしまった。
俺と由美はキッチンに行き、コーヒーを淹れて飲んだ。二人ともあまりの事に言葉は無かった。「ごめん。私がもっとしっかりしてたら」由美は涙をこぼした。責任の半分は自分にあると呟きながら、大粒の涙をいくつもテーブルに落としている。「いや、そうじゃない。悪いのはクスリを使ったやつらだ」もう大学へ行かねばならない時間だが、とてもそんな気にはなれない。第一、直子を放っていける筈がなかった。
(これからどうすべきか)大きな問題だった。今度、目を覚ました時、直子は乱暴された事に気づくだろう。記憶が戻れば、自分がどのような辱めを受けたか、思い出すかもしれない。それがどういった結果をもたらすのか、考えると怖かった。「ねえ、川本君」「ん?」顔を上げると由美が泣きはらした顔で、俺を見ていた。
「直子の事、私に任せてくれない?」「どういう事だ」「あの子、気がついたらきっと乱暴された事を思い出すでしょう。その時、川本君が傍にいたら、直子は辛いと思う。だから、何も知らないつもりで…また明日にでも大学で顔を合わせられないかしら」確かにその考えには一理あって、俺もそうした方が良いのかもしれないと思った。暴行されただけでも辛いのに、それを恋人に慰められてはたまらないだろう。
「任せられるか?」
「大丈夫」
「俺は今日、ずっと部屋にいる。何かあったら電話をくれ」
「分かったわ」
俺はもう一度、眠ってる直子の顔を見てから、アパートを辞した。
帰途、俺の胸中には、何かこう恋人を見捨てるような後ろめたさと同時に、厄介事を背負わなくてすんだという解放感が入り混じっていた。その日、由美がどうやったのかは分からないが、危急を告げる連絡は無かった。俺も大学は休んでしまったが、アルバイトには普通に出て、直子から電話が無いかビクビクしていた。
由美との約束もあって、白を切り通すつもりだが、うまくそれを演じられるだろうか不安だった。しかし、日中に彼女からの電話もメールも来る事は無かった。夕方、俺はわざとらしく直子にメールを送った。大学に来なかった事を案ずる内容である。返信は五分もしないうちに戻ってきて、風邪を引いたとあった。大した事は無いので、見舞いは不要だとも書いてある。
嘘である事は勿論、分かっている。しかし、俺は大事にしろと返信した。これなら明日ぐらいには会えるかもしれない。俺はそんな希望的観測を抱いて今日を過ごした。翌朝、直子はゼミへやってきた。いくぶんやつれたかと思うものの、割に元気そうである。「おはよう、雄介」「おう。風邪はもういいのか」「うん、もう平気よ」直子の後ろには由美がいて、何やら意味深な顔をしている。
直子がここまで回復したのは、彼女の尽力あってこその事だろう。俺は素直に感謝した。
直子と俺は隣り合って講義を受けた。途中で直子がノートをちぎったメモをよこして、そこには丸っこい文字で心配かけたお詫びに、食事を奢りたいとある。俺は指でOKサインを出した。一昨日あった事を少しでも早く忘れさせる為にも、一緒にいてやりたかった。講義が終わって講堂を出る時、直子が由美に声をかけた。
「由美、あなたも来ない?」
「お邪魔じゃないかしら」
「気を使うタマか、お前」
俺がそう言うと由美は、じゃあ、お邪魔するわと言った。
「でも、泊まらないわよ。帰っちゃうから」
「変な気を使わないのよ」
じゃれあう二人を見て、俺は日常が戻ってきたのだと思った。このまま直子が回復すれば、受けた傷もいずれ小さくなるに違いない。この日、俺は直子と由美、三人で楽しく過ごした。鍋を囲み、大いに食って飲んだ。隠し事があるのを直子に気づかれぬよう、いくぶんふざけ過ぎた面もあったかもしれない。そのうちに由美が潰れた。直子は友人をベッドまで引き摺り、「いつもこうなのよ」と言って笑った。
「お前も寝ろよ。まだ、病み上がりなんだし」俺は直子の肩をとってキスをしようとした。が、彼女の手はそれを拒んだ。一瞬、顔がこわばっていた。「風邪が移っちゃう」「心配性だな」直子が拒んだせいもあるが、俺は何故かそれ以上、キスを迫ろうとは思わなかった。むしろ拒まれた事を安心するような部分さえあった。心境の変化は何も彼女だけではないのである。俺にも恋人を暴行されたという、忸怩たる思いがあった。
だが、それを表に出す事は出来ない。出せば全てが終わる。俺はこの時、まだ直子を失いたくは無かった。ところがこの日から直子は俺と体を重ねる事は無くなってしまった。家へ遊びに行ったりはするが、体どころかキスさえも許さない。俺はそれを、暴行で受けた傷のせいだと考え、決して無理強いはしなかった。世界でもっとも彼女を理解しているのは自分だと信じ、良き恋人を演じたのである。
また、俺は時に由美を相談相手に選んだ。彼女の話では、直子の心は次第に癒えつつあるといい、俺もその言葉を信じた。「川本君、まさか直子にエッチ迫ったりしてないわよね?」「当たり前だろう」学生に不人気な喫茶店で俺は由美と向かい合い、話をした。人目をしのぶような会い方が、気を紛らわせてくれる事もあって、俺は頻繁に由美を誘った。
「駄目だよ。まだ傷が癒えてないんだから」「分かってるさ。無理強いした事は無いよ」「本当かしら」そう言いながらコーヒーをすする由美を、俺は一瞬、可愛らしいと思った。直子ほどではないにしろ十人並みの容姿が、印象に残ったのは事実である。それ以上に二人が共通の秘密を持っているという事が、妙な連帯感をもたらしたのかもしれない。その晩、俺は由美を自宅に招き、抱いた。
続く
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