男と女の三角関係の結末の告白・・2/2
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男と女の三角関係の結末の告白・・2/2 |
付き合いは今もあるが、以前のような親しみは消えていて、直子のアパートへ行く事も稀になっていた。それでも義務感のような気持ちから、大学では常に直子の傍に居たし、優しく振舞った。しかし、気持ちはもうほとんど由美の方に傾いていた。ある時、俺は直子のアパートへふらりと寄った。アルバイトを終えた時間だったので、午前零時を回っていただろう。
途中でつまみと酒を買い込み、恋人気取りで一杯やるつもりだった。部屋の明かりはついていて、直子が在宅中だと分かる。俺は鍵を持っているので扉を開けたが、中に人の気配があるのに気づき、足が止まった。玄関には靴が何足か乱暴に脱ぎ捨ててあり、嫌な空気を感じる。足音をしのばせ部屋へ行くと、誰かと酒盛りをしたような跡がある。
そこで目に付いたのは得体の知れない薬で、医師が処方した物とは思えない赤や青の錠剤があった。心臓が傷むくらいの緊張をしながら、俺は寝室へと向かった。この時、由美と一緒に直子を運んだ事を、少しだけ思い出した。寝室の扉が薄く開いており、中を覗くとベッドの上には毒々しいタトゥーの入った男が二人、そして直子がいた。
「どうだ。こうされると気持ち良いのか」「ひい──ッ!気持ち良いッ!」はしたなく足を開いた直子の女の中に、男の指が入っている。掻き回すように指を動かしては、女の反応を楽しむという乱暴で、優しさの無いやり方だった。しかし、俺は直子を何度も抱いたが、あのように激しく乱れる彼女を見た事はない。しとやかで事の最中にもあまり声を上げない、静かな女だったように思う。
「ケツを向けろ」「は、はい」男に命じられると直子は這った。そして、俺は彼女の腰の辺りに男達とお揃いのタトゥーが入ってるのを見た。つい先日まではそんな物は無かった。何度も直子を抱いた俺が言うのだから、間違いない。あの男達はおそらく、この前、直子を拉致した連中だろう。薬物と酒で女をいたぶる卑劣なやつらだ。
だが、直子はその後、彼らと付き合うようになったらしい。薬物による性交というものは、一度、味わうと抜け出せない魔力があると言われている。脅迫を受けたのかそれとも懐柔されたのかは、俺には分からない。ただ、痛みに似た焦燥が間断なく俺を包み、足を重くさせた。直子が二人の男に犯されているのを見ても、怒りが湧かなかった。言い訳がましい事をさせてもらえば、あの姿を目にしたおかげで、恋人としての責任を放棄出来たと思ったのである。
辱めを受け、傷ついた恋人を俺は心のどこかで軽蔑していた。油断があった事を責めるような心情も、今思えばあったに違いない。これは理屈ではなく、本能的な部分が大きく作用している。本来、責められるべきは俺なのだ。恋人をどこまでも庇う気概の無い俺の心を、直子は肌で感じ取ったのかもしれない。その結果がこれだ。俺は寝室で行われている事を見続けた。惨めだと分かっていたが、二人の男に交互に犯され、しかも商売女のような扱いを受ける直子を直視する事が贖罪であると思えた。
心臓が痛むような焦燥は、俺への罰である。しかし、事をすっかり見終えたら、俺は部屋の鍵を置いて帰るつもりだった。這った直子を背後から犯す男が居る。髪をつかみ、陰茎を舐めろと命じる男も居る。直子はそれをすべて受け入れ、腰を振ったかと思えば唇の中に陰茎を含んだりした。この時、すでに俺は直子を愛する資格がないと思っていた。あれほど愛した恋人が、まったく別の世界の人間に思えてならなかった。胃の上の辺りが焼けるようにひりついた。
直子が後から陰茎を捻じ込まれ、気持ち良いと叫ぶ度に視界が歪んだ。そんな事を十分近く続けただろうか。俺は部屋を辞し、鍵をポストに入れて帰った。もう二度と会わないという意思表示のつもりで。外へ出るとどこかで見たようなバンが停めてあったが、もうどうでも良かった。通りに出ると何故か由美が立っていて、俺を見るなり抱きついてきた。
「ごめんなさい。私、知ってたんだけど、あなたに言えなかった」「いや、良い。お前は良くやってくれたと思う」俺は由美を抱きしめた。この時から彼女は俺の事を雄介と呼ぶようになる。その翌日から直子は大学へ来なくなった。俺は鍵を置いていった事で、直子が全てを知ってしまったと思った。今、俺の隣には由美がいて、甲斐甲斐しく世話をしてくれる。由美は料理も上手くて、弁当を作ってくれたりする所がいじらしい。
俺は直子の事があったので、由美へ傾倒していくのに大した時間は要らなかった。それからしばらく平和な日々が続いたが、ある日、唐突に破綻がやってきた。直子が久しぶりに大学へやって来たのだ。かなりやつれ、俺が愛した頃の面影はすっかり消えていた。俺はその時、由美と歩いており、突然、現れた女を一瞬、直子とは思えず、気違いが出たとすら思った。
「全部、あんたの仕業だったのね」直子は鬼気迫る表情だった。荒れた生活のせいか声すら枯れていた。「何の事かしら?」「とぼけないで」直子はそう言うと携帯電話を取り出して、録音された会話を流しだした。声は男の物で、かなり怯えた調子である。お、俺は頼まれたんだよ、由美に…お前をクスリでやってくれって。あいつ、あの川本ってやつが好きだから、直子…お前が邪魔だって。な、だから包丁をしまえって…ギャーッ!」ここで直子は携帯電話を地面に叩きつけた。由美は別段、取り乱す事もなく、腕を組んで直子を見下ろしている。
「ばれちゃしょうがないけど、騙されるあんたが悪いのよ」「な、なんですって」「あいつらに聞いたけど、あんた、クスリ漬けでまわされて大喜びだったらしいじゃない。写真や動画もネットに流れてるんでしょ?見た事あるわよ」「ち、畜生」直子の形相が怒りで歪むと同時に、懐から刃物が出た。牛刀だろうか刃が重たげに光る。
「死ね」直子が前へ進み出た。俺は固まったまま、動けなかった。「ぎゃあ!」由美が腹を押さえているのが見えた。牛刀が刺さった場所から、赤い染みが広がっていく。直子がそれを引き抜くと、冗談のように血が吹き出た。「な、なに、これ」由美が地に膝をつき、苦しげに呟いた。そして、俺に向かって手を伸ばし、「い、嫌よ…せっかく、恋人になれたのに…こんな…」唇を震わせて、そう言うのである。顔からはどんどん血の気が引き、じきに由美は前のめりに倒れていった。
由美の最後を見届けてから直子は牛刀を自分の首に当てた。俺を見ながら諦めたように微笑んだ時、かつて愛した彼女の面影が浮かんだ。「さよなら、雄介」「やめろ、直子」やっとの事で俺が前へ出た瞬間、直子は牛刀をぐいと押し込んだ。鮮血が弧を描いて飛び、俺の顔に生温かい液体が降り注ぐ。直子は由美と重なるように倒れ、周囲からは惨状の目撃者の悲鳴が上がる。
俺は呆然としたまま、まばたきすら忘れていた。この二人との間に俺は錘の如く存在したのであろう。由美と直子は危ういバランスの上で友情を装っていたのだ。そして、その歪な関係は最も残酷な結果を迎えて終わった。俺は二人の女が作った血だまりの中に立っていた。着ている服が赤く染まるほど血を浴びながら、俺は三人で過ごした。楽しい日々の事を思い出していた。
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